TV ANIME
2016
マクロスΔ
原作:スタジオぬえ・河森正治
総監督・バルキリーデザイン・絵コンテ(共同):河森正治
総監督・バルキリーデザイン・絵コンテ(共同):河森正治
西暦2067年、人間が我を失い凶暴化する奇病「ヴァールシンドローム」が猛威を振るう銀河辺境の地。対抗手段として結成された戦術音楽ユニット「ワルキューレ」は、「ヴァールシンドローム」の症状を歌で鎮めるため、星々を駆けめぐり、ライブ活動を展開していた。
一方、時を同じくして、「空中騎士団」と呼ばれる「風の王国」の可変戦闘機部隊が動き始め――。プロトカルチャーの遺産の謎が絡み合い、星系を超える熱きチームワークと恋の物語が幕をあげる。
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カラーリングテスト用VF-31バルキリー ファイター
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レイアウト第26話「永遠のワルキューレ」
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フレイアのデビューライブ、『チェンジ!!!!!』のシーンで使用されたコンテ。初のCGライブシーンとしても話題となった。
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デザインプロセス VF-31『マクロスΔ』でケイオスが使用する可変戦闘機。デザインはウィンダミア側のSv-262ドラケンⅢと並行して行われたが、新規で2機の変形機構を手掛けるには作業時間が足りず、YF-30(『マクロス30 河を繋ぐ歌声』登場機体)がベースとされた。
YF-30のコンセプトであった「シンプルな構造で遊びやすい」を継承し、極力変形専用関節を減らすためにファイター時に両腕を両脚の間に収めない変形構造を採用。当初はYF-30と同じデルタ翼を継承する予定だったが、様々な主翼形状を模索した結果、キャラクター性を強調した前進翼が採用された。
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各部ディテールアップ VF-312000年代からの河森デザインは、手描きからCGモデル、さらに手描きで修正……という具合に、ハイブリッドな作業プロセスを取り入れている。『マクロスΔ』もその流れを踏襲し、手描きで描かれたデザインや、出力したCGモデルに手描きでディテールを加えているものが混在している。
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マルチパーパスコンテナ ベースデザインVF-31の最大の特徴が両脚部に収納するコンテナユニット。各種武装や作戦に応じた装備に換装できるという設定。デザイン作業過程はCGモデルで形状を決定し、その後内部ディテールやギミックは手描きで作成されている。
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コンセプトラフSv-262ドラケンⅢ 初期アイディア
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CGモデルチェックVF-31と同様に、レゴモデルの取り込み→CG上での構造検証→モデリングという流れを受けて、河森が実際にCGモデルに修正を描き込んでいる。
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各部ディテールアップデザインが完成し、アップや立体物用のメカニックディテールの追加が行われている。
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絵コンテ第1話「戦場のプロローグ」
クライマックスシーン
瓦礫に閉じ込められてしまった美雲が力強い歌声とともに復活し、それに呼応するかのように走り出していくフレイア。フレイアとワルキューレの存在を端的に描き出し、作品を象徴する導入となった。
©2015 BIGWEST/MACROSS DELTA PROJECT